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米利回りとドルの関係



米国債とは


ドルを動かす要因は様々ありますが、直接影響を及ぼすものに米国債と米利回りがあります。


米国債とは、アメリカが借金をするために発行する債権のことで、米国債の流動性は高く、S&Pの信用格付けもAA+と高いです。この米国債は、価格によって利回りが上下に変動し、利回りが上昇すればドル買い、低下すればドル売りになるため、ドルの動きに直結しています。


米国債には下記種類があり、投資家の売買が活発で投資家の動向がよく分かる、米10年国債を見るのが一般的です。


reasury Bills(ビル):償還期限1年以下の短期国債

TreasuryNotes(ノート):1年以上10年以下の中期国債

Treasury Bonds(ボンド):10年超の長期国債


実際のニュースでは、FOMCやFRB議長の会見時など、米国の政策方向が判明するような重要な場面でよく米利回りの動きが取り上げられます。


この米国債は安全資産なので、平時に買われることが少ない反面、地政学的リスクの高まりなどでリスク回避の動きが高まると買われだし、対照的に米利回りは低下します。


大まかな流れですが、リスクオンムードになってくると米国債が売られ(=米利回りが上昇)ドルや株に買いが入りリスク回避の動きが出ると安全資産である米国債が買われ(=米利回りが低下)、ドルや株が売られる、という傾向があります。


米国債と利回り、ドルや株の関連性


米利回りはドルの値動きに直結する指標


米利回りの確認方法


しかし、米国債の利回りを表示できるFX会社は少ないのが難点。

代表的なところだとGMOクリック証券プラチナチャートで比較表示できるので比べてみました。


NYダウとドル円の日足1年分を並べたチャート


ドル円、米10年債利回りともほぼ同じ動きで、相関係数も0.55~0.95と強めの正の相関となっています。


このプラチナチャートの設定の仕方は簡単で、チャート左上にある「比」ボタンをクリックし、比較したいチャートにチェックを入れてチャートを表示するだけです。


GMOクリック証券のプラチナチャート


GMOクリック証券のプラチナチャート


なお、GMOクリック証券の口座を持っていない場合は、Investing.comブルームバークでログインなど必要なしに確認可能なので、まずはこちらで確認してみてください。



Investing.comの米利回りチャート

Investing.comの米10年債利回りチャート



ブルームバーグの米利回りチャート

Bloombergの米10年債利回りチャート



利回りと国債価格はなぜ逆に動くか


このように、米国債を見ればドルのトレンドが分かるのですが、利回りが上昇すると債券価格が下落し、利回りが下落すると債券価格が上昇する、という逆相関の部分がややこしいので、敬遠する人もいるかもしれません。


理屈は知らなくても米利回りだけ見ていればよいのですが、仕組みの分かったほうがイメージしやすいと思いうので、ここで簡単に説明します。


利回りが上がると債券価格が下がる仕組み


例えば、元本100万円で利率2%の5年で償還される債券を持っていたとします。


「100万円×0.02×5年=10万円」なので、5年後に10万円受け取れます。


しかし、途中で急遽現金が必要になり、売らないといけない事情ができたとします。


この時、市中では金利が上昇して3%になっていたとすると、「100万円×0.03×5年=15万円」と先ほどの10万円よりも受取額が大きい状態になります。


もし、先ほどの1%しか利回りのない債券をそのまま買ってしまうと、「10万円(2%)-15万円(3%)=-5万円」となり5万円損してしまうので、同じ100万円で買ってくれる人はいません。同じ条件にするには、足りない5万円分を債券価格から引いて値引きしてあげないといけないので、「100万円-5万円=95万円」とすれば、「それならいいよ」と買い手が付きます


つまり、利回りが上がると債券価格が下がることになります。


利回りが下がると債券価格が上がる仕組み


逆に、市中の金利が低下して1%になっていたとすると、5年後の受け取りは「100万円×0.01×5年=5万円」となります。


すると、先ほどの利率2%で10万円の利息が付く債券を買うなら、債券の売り方からすると「10万円-5万円=5万円」でその5万円分を上乗せしないと釣り合わないため、「100万円+5万円=105万円」で「105万円なら売ってもいいよ」となります。


ここで、利回りが下がると債券価格が上がることになります。


このように、利回りが上昇すると債券価格が下落し、利回りが下落すると債券価格が上昇するのです。



純粋なドルの強弱「ドルインデックス(米ドル指数)」


他にも、米ドル自体の純粋な強弱を表すドルインデックス(米ドル指数)があります。


これは、複数の主要通貨に対する米ドルの為替レートを指数化したもので、連邦準備制度理事会(FRB)やニューヨーク商品取引所(NYBOT)、大手金融機関などが算出、採用通貨や加重平均のウェイトに若干の違いはありますが、いずれもドルの強さを表しています


使い方は簡単で、ドルインデックスにトレンドが生じているか、それともレンジなのか、トレンドが反転しそうか、あるいはブレイクしそうなのかなど、ドルを中心とした相場観の構成に役立ててみてください。


単純に、ドルインデックスが上昇していればドル買い、下落していればドル売りと判断できるほか、クロス円やドルストレートなど他通貨とドルの強さを比較してトレードすることも可能です。


ファンダメンタルで変化があった時も動きますので、他指標や通貨動向と組み合わせてみると良いでしょう。


まず米利回りを確認し、大きく変動していればドルインデックスも見ると、理由が分かりやすいです


Investing.comのドルインデックスチャート

Investing.comのドルインデックスチャート



TradingViewのドルインデックスチャート

TradingViewのドルインデックスチャート



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最終更新日 : 2019-08-24

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