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為替相場の1日



為替の1日の流れ


通貨為替市場は24時間動いているとはいえ、時間帯によって大きく動く時やほとんど動かないとき、通貨ペアごとに特徴的な値動きをする時など様々な変動を見せます。


例えば、スキャルピングやデイトレードをしようとしても、早朝などのほとんど動かない時間帯にエントリーしてしまってはなかなか利益が得られません。


実は、為替にも人間の生活のように「1日のリズム」があり、輸出企業が決済用の通貨を売買する時間や、投資信託がドル建てファンドなど海外の通貨で運用する場合に必要な資金を調達する時間など、動くパターンが決まっています。


そのため、FXを始める前に時間帯による値動きの特徴をしっかり覚えておきましょう。


日本人に有利なFX


このニューヨーク市場が始まる夜の21時以降という時間帯は、日本ではみんなが家に帰ってゆっくりくつろいでいる時間帯でもあります。


1日の中でも、最も落ち着いて何かに集中できる時間帯に活発に動くFX。


FXが、仕事から帰ったサラリーマンや家事がひと段落ついた主婦に人気があるのも頷けますね。



早朝5時~8時はやや閑散


5時から8時の為替値動き早朝5時は、シドニーのウェリントン市場が開く時間です。


ウェリントン市場は小規模なので、 静かに取引が始まります。


普段私たちが目を覚ますのは朝5~7時くらいですが、この時間帯は前日のNY市場がちょうど終わったあとなので、大きく動く可能性もほとんどなく、1日のうちでもっとも値動きの小さい時間帯となっています。


時差が半日ほどありますから、こちらが朝ということはニューヨークは夜です。


よほどのニュースがない限り大きく動かないのですが、週末に大きなニュースが出た場合は、月曜日の朝は値動きが激しくなります。

あるいは、NZドルの政策金利が発表される時があり、その時はオセアニア通貨の値動きがやや大きくなります。


また、6時(夏時間)と7時(冬時間)は各FX業者が短いメンテナンスに入ってスワップポイントを付与する時間でもあります。


木曜日の朝のように3日分のスワップポイントが付く日や、メンテナンス中に大量の注文が貯まった時は一瞬激しく動くことがありますが、朝8時くらいまでは値幅の小さいレンジ相場となることがほとんどです。


 「窓開け(窓明け)」と言って、値が飛んでローソク足に窓の開く時がありますが、早朝に空いた窓は午前中の間に「窓閉め(窓埋め)」することが多いです。


スキャルピングで、窓開けと窓閉めを狙ってみても面白いでしょう。


各時間帯と通貨ペアの注文状況は、外為どっとコムの板情報で確認できます。



朝8時~9時 レンジ相場


8時から9時の為替値動き朝8時になると、次第にまとまった注文が入り始めます。


なぜなら、朝8時から取引がスタートしたり、スプレッドが縮小するFX会社があるからです。


さらに、日本株や日経平均先物の気配値も8時から表示されるため、思惑で動くこともあります。


市場参加者はまだ少ないため、数pips程度は値が飛ぶことがありますが、基本的には小動き。


8時30分~8時50分に日本の経済指標が発表される日も


その後、8時30分に日本の消費者物価い指数や失業率、8時50分には貿易収支や日本のGDP、機械受注など、重要な経済指標が発表される日もあります。


ただ、基本的には日本の経済指標結果は米国の経済指標に比べると市場への影響は少なく、よほどインパクトのある数字が出ないと動かないので、それほど心配する必要はありません。



朝9時~11時30分 日経平均株価に連動しやすい


9時から11時30分の為替値動き9時になると、日本株の取引がスタートするため為替も値動きが活発になってきます。


9時前後にまとまった注文が入り、十数銭ほど急激に動くこともあるので注意が必要です。


その後は日経平均株価の値動きを見ながら推移、株高であれば円安、株高となれば円高に振れやすくなります。


中でも、11時は海外の株式や債券を組み入れて運用する投資信託の外貨買いが活発に行われるため、ドル買い需要が高まります。ですから、日本時間の午前中は比較的ドル高(円安)になりやすいのです。


逆に、日本時間の午前中はユーロドルやポンドドルなどのドルストレートがほとんど動かない時間帯でもあります。この時間帯にデイトレードをしたい場合は、ドル円やクロス円が無難です。


なお、まれにこの時間帯のドルストレートの商いが薄いことを狙ってファンドが売りを仕掛けてくることがあります。


その場合は、ドルストレードが数十pipsから百数十pips動くこともありますので注意しましょう。


10時30分から中国市場が開くので、そのタイミングでの仕掛けも見られます。10時30分からの中国株も参考にどうぞ。


11時30分から12時30分は日本の株式市場が昼休みになるので、為替の方も値動きは落ち着きます。


9時55分の仲値に注目


9時55分の仲値決め9時55分から10時は仲値決め(なかねぎめ)が行われるため、やや大きめに動くことがあります。


仲値とは、TTM(Telegraphoc Transfer Middle rate)とも呼ばれていて、金融機関が顧客に対して提示する取引レートの相場水準になります。


この時は、輸入企業によるドル買い注文は9時55分に集中しがちであるため、円安に振れる傾向があります。


しかし、仲値を過ぎれば急落してしまうことも多いため、この時間帯の値動きに振り回されないよう注意しましょう。



12時30分~15時 午前中と同じく日経平均株価次第


8時から9時の為替値動き12時30分になると、日本株の後場がスタートします。


午前中と同じく、日経平均株価の値動きを受けるとともに、韓国や中国、香港などのアジア市場も開いているため日本以外の国にも注意を向ける必要が出てきます。


特に、日本とかかわりの深い中国株が大きく動いた時は、豪ドルを中心に為替も影響を受けることになります。


14時には、午前11時の時と同様、投資信託の外貨買いが行われるので、円安になりやすいです。



15時~19時 ドルストレートが始動、円高になることも


15時から19時の為替値動き15時になると、日本株の取引が終了します。


しかし同時に、「東京オプションカット」の時間でもあるため急激な動きになることもあります。


15時は、通貨オプション取引の権利行使期限の時間となっており、その日の東京市場の行使期限のオプションが消滅する影響で突然値動きが荒くなることがあります


通貨オプション取引は、通貨をあらかじめ定められた期間または期日(権利行使期間)に、あらかじめ定められた価格(権利行使価格)で買う権利(コールオプション)や売る権利(プットオプション)を売買する取引で、機関投資家を中心にリスクヘッジと利ザヤ狙いの両方で利用されています。


例えば、1ドル100円を上回れば権利行使されるオプションがあったとすると、15時に100円を超えていれば大きな利益が得られるのですが、下回ってしまうと投資額はゼロになってしまいます。


同時に、1ドル100円を下回っていれば大きな利益が得られ、上回ってしまうと投資額がゼロになってしまうオプションも存在するため、オプションカットのタイミングで1ドル100円を超えようとする力とそうはさせまいとする力が激しくぶつかり合います。そのため、イベント時などリスクヘッジが盛んになった場合には荒っぽい値動きになるのです。


なお、国内業者ではサクソバンクFXのみがオプション取引(バニラオプション)に対応しています。


その後、16時を過ぎると欧州勢が本格的に参加してくるため、東京市場に比べ値動きが大きくなっていきます。


16時から18時は、英国やユーロ圏の経済指標が発表される時間帯です。


発表された経済指標に対して素直な反応を示すことが多く、特にポンドの値動きは大きくなります


ちょうど仕事が終わって一段落着いた時や、自宅へ帰る時間帯になるので、取引が活発になるニューヨーク時間への準備として、モバイル端末で為替レートや関連ニュースをチェックしておくと良いでしょう。



19時~21時 欧州一段落でレンジ相場が多い


19時から21時の為替値動き19時ごろは、英国や欧州の経済指標発表が終わって一息つく時間帯です。


特別なニュースがなければ落ち着いた値動きが続くので、レンジ相場で終わることが多いですが、スキャルピングやデイトレードでコツコツpips数を稼ぐのには良いでしょう。


ニューヨーク時間に向けて、この時間帯にポジションを仕込むのも手です。


あまりに動かなくて退屈する日も多いので、用事があればこの時間帯に済ませておくことをお勧めします。



21時~24時 NY市場スタートで活発に


21時から24時の為替値動き21時を過ぎると、マーケットの注目はアメリカへ移り、米経済指標の発表が集中します。


特に、米国の雇用統計やGDP、小売売上高などの重要経済指標の結果次第で為替は大きく動くことになるため、必ずチェックする習慣を付けて下さい。


東京時間で15銭ほどしか動かなかったドル円が、ニューヨーク市場に入ると1円以上動くといったことも珍しくはなく、むしろここからがFXの本番と言えるでしょう。


また、21時はロンドンで金(ゴールド)の値動きが活発になる時間でもあります。


金とドルは逆相関が強く、金が買われるとドルが売られ、金が売られるとドルが買われる傾向があります。金と同じくドル建てで決済される原油にもこの傾向が見られ、こちらは22時ごろ取引が活発になります。


21時を過ぎたら、金相場と原油相場にも注目してみましょう。


23時(冬時間は24時)はニューヨークオプションカットの時間


東京市場の終了する15時に「東京オプションカット」というものがありましたが、ニューヨーク版の「ニューヨークオプションカット」もあります。


こちらは、東京オプションカットに比べ取引量が圧倒的に多くなるため、より注意が必要です。急激に変動することが多く、ニューヨークオプションカットの時間を過ぎるとまた戻って行って来いとなるようなダマシの動きも見られます。



0時~3時 引き続き活発な値動き


0時から3時の為替値動き午前0時(冬時間は1時)は、ロンドンで仲値が発表される「ロンドンフィックス(ロンドンフィキシング)」の時間です。


東京市場でもそうでしたが、この時間帯はさらにニューヨーク市場の時間でもあるため、値動きの荒くなることもあります。


また、為替がニューヨークダウに連動して動く現象もみられるので、為替や商品市況だけでなく、米国株の値動きにも注意しましょう。


3時過ぎに、FOMCやFOMC議事録、ベージュブックの公表を控えている場合は、思惑だけで上下することも多いです。



3時~5時 欧州や商品相場の一段落でレンジ相場が多い


3時から5時の為替値動き午前3時以降は商品相場が時間外へ移行、要人発言やFOMCがなければこれまで激しかった値動きが次第に落ち着いてきます。


その後も、特にニュースや材料がなければレンジ相場に移行します。


ただし、地政学的リスクが高まっている局面などでは、引け前の短い時間に米国株が乱高下することがあり、為替も大きく動くことがあります


ニューヨーク市場が終わるのと前後して、再びニュージーランドのウェリントン市場が開くので、ニューヨークからニュージーランドへバトンが引き継がれる形になります。


そして、再び東京市場へと引き継がれ、ロンドン市場→ニューヨーク市場→東京市場と世界三大市場を中心に取引が行われるのです。



夏時間と冬時間について


アメリカをはじめとした世界80か国で、時間を1時間早めた生活を送る「サマータイム(Daylight Saving Time)」と呼ばれる制度が実施されています。


これは、昼間の長い春から秋までの約半年間、仕事後のまだ明るい時間の活用や照明用エネルギーの節約などを目的としたもので、金融市場にもそのまま適用されます。


つまり、夏時間の時期に21時30分に発表される米経済指標があったとすれば、冬時間の時は22時30分に発表され、夏時間のニューヨーク市場が朝5時に終わるのに対し、冬時間は朝6時に終わります。


サマータイムの期間は年によって異なり、経済指標発表や株式市場の時間も1時間ずれますので気を付けましょう。



簡単なまとめ


時間帯 特徴や方向性 備考
午前5~8時 閑散 ほぼ動かず
朝8時~9時 やや動く 時々動く
朝9時~11時30分 円安ドル高、特にドル買い
日経平均株価に連動
ドルストレートは寝ている
12時30分~15時
15時~19時 突如円高、午前中の上昇が帳消しになることも珍しくない ドルストレートが始動
=クロス円の動きが本格化
19時~21時 いったん落ち着く 用事があれば済ませておきたい
21時~24時 1日のうちで最も活発、NYダウにも連動 米経済指標の発表や商品相場に注目
0時~3時
3時~5時 次第にひと段落 リスク回避時は、残りの10分前で猛烈な動きになることも

※夏時間なので、冬時間は1時間後ろにずらしてください。


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最終更新日 : 2019-08-25

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