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テクニカル分析の必要性

テクニカル分析のイメージ


テクニカル分析の必要性


テクニカル分析FXで失敗してしまう原因の1つに、「値ごろ感」があります。


例えば、「こんなに下がったのだから、さすがに反発するだろう」といった安値感や、「5日連続で上昇しているし、もう高すぎるのではないか」といった高値感です。


ところが、為替は2国間の力関係で決まるものなので、「安い」や「高い」といった概念自体、あまり当てになりません


株取引であれば、PERやPBR、配当や株主優待、その会社の資産状況などを考慮して「これは安い」と考えることができるのですが、為替は「通貨」なので、そのような「値ごろ感」自体、存在しないと考えた方が良いでしょう。


そこで役に立つのが、「テクニカル分析」と呼ばれる分析手法です。



テクニカル分析とは


テクニカル分析テクニカル分析とは、「チャート」と呼ばれる過去の値動きをグラフに表したものを用いて、将来の値動きを予想する手法です。


テクニカル分析を使うと、過去の統計からおおまかな「下げ止まる位置」や「上昇が一服するポイント」などを知ることができます。


そして、このテクニカル分析は大きく分けて「トレンド系」と「オシレータ系」に分類されます。


トレンド系は相場の方向(トレンド)を表す指標で、移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表が挙げられます。

これらの分析手法は、下降トレンドや上昇トレンド、ボックス相場を予想することができ、おもに中長期的な視点から見た時に利用すると効果を発揮します。


オシレーター系は、相場の振れ(オシレーター)を計算することで相場の勢いなどを分析する手法で、RSIやストキャスティクス、MACDなどがこれに当てはまります。


比較的短期的な相場を見るのに適していて、種類や分析方法もたくさんあります。


テクニカル分析は数多くありますが、「どれが良くてどれが悪い」というものではありません。

それぞれの長所を生かして相場ごとに適用したり、複数のテクニカル分析を組み合わせて使うのがコツです。


テクニカル分析を使うと、チャートを眺めているだけでは分からなかったさまざまなことが見えてくるのですが、有効に使うには、各テクニカル分析を勉強しなければなりません。


日本は、本場のアメリカと違ってまだまだテクニカルの知識が乏しいと言われています。

為替取引は世界を相手にする取引ですから、必要最低限のテクニカル分析は覚えておく必要があります。


まずは、チャートの基礎知識やテクニカル分析をしっかり学習してください。


  トレンド系 オシレータ―系
特徴 順張り 逆張り
期間 中・長期でトレンドを追うのに適している 短期間の方向性を追うのが得意
メリット トレンドの向きが分かる ボックス相場に強い
デメリット 狭いボックス相場に弱い 強いトレンド発生に弱い
テクニカル指標例 移動平均線平均足ボリンジャーバンド一目均衡表パラボリックなど RSIMACDストキャスティクスDMI・ADXなど


複数のテクニカルを組み合わせる

テクニカル分析

トレンド系は順張り、オシレータ―系は逆張りに適していると簡単に分けましたが、それぞれ一長一短があるため事はそう単純でもありません


なぜなら、仮に何か1つのテクニカル分析を徹底的に研究したとしても、それだけでは実際のトレードの様々な局面をカバーできないからです。


さらに、「ダマシ」と呼ばれる予想外の値動きに遭遇することもあるため、万能なテクニカル分析はないと言っても過言ではありません。


例えば、テクニカル分析としてもっとも基本的な移動平均線には、「ゴールデンクロスは買い、デッドクロスは売り」という判断がありますが、実際には移動平均線がクロスしてからエントリーしても「一足遅かった」ということが多々あります。


オシレータ―系の分析としてよく知られているストキャスティクスも、強いトレンドが発生してしまうと%Kと%Dが上限や下限に張り付いてしまい、ダマシが頻発します。


では、こうしたダマシはどうやって回避したらよいのでしょうか?

それには、テクニカル分析を単独で使うのではなく、トレンド系とオシレータ―系の両方をうまく組み合わせて利用するのが一番です。


例えば、トレンド系の移動平均線とボリンジャーバンドにオシレータ―系のRSIを組み合わせたり、オシレータ―系の中でもRSIとは計算対象が異なるストキャスティクスやモメンタムなども組み合わせるなど、単独ではなく複数組み合わせてみてください。


とはいえどんなに工夫しても「勝率100%の組み合わせ」というものは存在しないため、自分の得意なテクニカル分析を組み合わせたり、状況に応じて使うテクニカル分析を変えてみたりして研究してみると良いでしょう。


組み合わせの例


・トレンド系(移動平均線、ボリンジャーバンド)+オシレータ―系(ストキャスティクス)


トレンド系(移動平均線、ボリンジャーバンド)+オシレータ―系(ストキャスティクス)




・トレンド系(平均足、ボリンジャーバンド)+オシレータ―系(ストキャスティクス、RSI)


トレンド系(平均足、ボリンジャーバンド)+オシレータ―系(ストキャスティクス、RSI)




・トレンド系(平均足、一目均衡表)+オシレータ―系(MACD、RSI)


トレンド系(平均足、一目均衡表)+オシレータ―系(MACD、RSI)



テクニカル分析の3原則


チャートチャート自体は過去の単なる値動きに過ぎないのですが、そこからは多くのことを読み取ることができます。


例えば、サポートラインやレジスタンスライン。


このラインは過去に値動きが止まったところを意味しているため、為替レートがこのラインに近づいてくるとトレーダーたちがそれを意識し始めます


こうしてあるレートが注目されるようになると、他のレートに比べ多くの売買注文が入るようになります。

すると、サポートライン付近でレートが反発したり、レジスタンスラインで上昇が止まってしまったりするのです。


1ドル100円や105円など切りの良い数字のレートも、同様の作用を生みます。

こういったレートを超えると、トレーダーが「この値段を超えて上げた(または下げた)!」と強く意識し、値動きが一気に激しくなります。


このように、チャート自体は過去の値動きに過ぎないものの、チャートをトレーダーには「これだけ下がったんだから、もうすぐ反発するだろう」、「もうそろそろ利益確定の動きがありそうだ」といった心理が生まれてきます。


テクニカル分析は、こうしたトレーダーの心理状態を様々な計算方法で数値化したものであると言えるでしょう。

そして、このテクニカル分析には下記3つの原則が反映されているため、常に意識しておいてください。


値動きはすべてを織り込む


マーケットは、全てを織り込んで価格を形成しているという原則です。


市場で出た材料はすべて価格に反映されるので、チャート上では需給関係であれ心理的なものであれすでに価格に反映されていると考えます。


トレンドを形成する


価格は絶えず上下に変動してはいるものの、ある期間ある方向への値動き(トレンド)が確認できます。


過去の安値や高値を結ぶことでトレンドラインが引けるように、値動きは一見ランダムなように見えて、「トレンド」という大きな流れに支配されています。


歴史は繰り返す


チャート上に現れる、三尊天井や逆三尊、三角持ち合いやボックスなどいくつものパターンは、時代に関係なく過去何度も繰り返されてきています。


これらは投資家の心理を反映したものであって、人間の心理は今も昔も変わらないという前提から、過去に有効だった法則は未来においても有効だとしています。

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最終更新日 : 2020-10-04

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